Genta’s diary ☆enjoygolf enjoylife☆

楽しく一生懸命なゴルフライフ!面白おかしく見守って下さい⛳️

続編 楽しいゴルフ人生をイップスとともに歩む



 

はじめに

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

これからもゴルフを中心に日記を綴っていきたいと思います。

ゴルフは1987年にはじめてクラブを握り、その間休憩したり、一生懸命したり怠けたり、のめり込んだりと2017年現在まで楽しく厳しく続けています。ゴルフ歴30年という節目にゴルフの魅力や楽しさをアマチュアゴルファーの視点から伝えたいと思いブログをはじめました。

おもしろおかしく読んでいただければ嬉しいです。

 

 

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こんにちは。

2017日本女子オープンゴルフは畑岡奈紗選手一色で幕を閉じました。

40年振りの大会連覇。メジャー最小20アンダー。2週連続優勝。しかもアマチュアとプロでのオープン連覇は今後塗り替えれるような記録ではなさそうです。

テレビ観戦ですけど、この快挙を目撃できて喜んでいます。また、ローアマの高校2年生小倉彩愛選手。落ち着いたプレースタイルがハンパなかった。2人ともすごいね。

17才と18才。(^^)

畑岡選手は米ツアー再挑戦をするらしいので頑張ってほしいですね。

 

さて、ブログは前々回からイップスの議題で続いています。

まだそれがイップスの前兆だと気付きもしない2000年三重県オープンの最終ホールを前にしたところで終了しました。

 

 3年間予選会を通過できずに、やっと本戦出場を果たした三重県オープンゴルフ選手権。初出場ながら通算2アンダーパーで35ホールを消化し、ベストアマ争いのど真ん中にいます。

最終日の17番ホール終了まで「豚が木に登った状態[emoji:1BF]」をキープして邁進してきたわけですが、最終ホール18番・475ヤード・パー4 を目の前にしたその瞬間!

その舞台がいままでの自信を粉砕し、豚を木から降ろします。

 

一瞬でした。

 

あと1ホール。

 

コース No.1 の難ホールを前にして、はじめて緊張と恐怖に襲われます。

 

やっぱりこうなります。(๑˃̵ᴗ˂̵)

「 ファーーーーーーーー‼︎‼︎‼︎ 」

 

左OBにビビったドライバーショットは、右フェアウェイとラフ間を通るカート道路をはるかに超えさらに右へ!

 

右はどんだけ曲げてもセーフ。

 

ハラハラしながらセカンド地点へ。

 

運よくスイングはできそうです。

残りピンまで210ヤード、ハゲハゲのラフ + 打ち上げ10ヤードくらいかな。

問題は前方の何本かある木を超えないといけません。

高さは5番アイアンなら越えそう、でもグリーンまでは届かない。

3番アイアンでカラーまで行くかなくらいの距離でした。

色々なことが脳裏をめぐります。結局3番アイアンでスイング始動。

 

「たのむ拝む上がって!」と念じたショットはすんごいトップボール。

 

「ハゲライめ~~!って心の中」

 

ボールは目前、高木の群にまともに突っ込みます。

 

木に当たる音もせずボールを見失うとすぐに、、、「カラーです!」と同伴競技者。

 

「よかった~~って心の中」

 

50センチくらい空いていた木と木の間を通り抜けてグリーンカラーまで行ってくれたのです。キセキ[emoji:332]でした。

 

ボールは、ピン真下のカラー。

ピンまで結構な登りですが15yのバーディートライです。のはずが、、、、なぜか、なんでか、PWを選択するんです。

単なる登り15yのカラーからのバーディートライ。それをPWで打つんです。

カラーといっても高麗芝のシャキシャキじゃなくてベント芝のネタネタのやつ。何であえて難しい技術の方を選んだのか。

通常でれば選択はパターがベストだと思います。入れば-3になりベストアマ争いも有利になるしね。

 

この時、パターでは届かない、、カップに届くイメージができなかった。

脳はすでに感じていました。パターは身体が動きにくい・・・。

 

このころ、アプローチはどこからでも60度のウェッジやったのに・・・。

ランニングもピッチエンドランも、もちろんロブ系も。でも選んだのはピッチング。

「バーディーよりも、ミスしたくない」と脳が判断してるんだと思います。

 

「最低パーをとらなければいけない。など、~をしなければいけない」という考えは、ネガティヴな言葉(イメージ)を脳に入れます。

すると不安な気持ちが強くなる一方、自信もなくなっていきます。

 

パッティングでは身体が動かない!本人も気付いていない無意識がそうさせたのです。

そして、60度よりミスが少ないPWを選んだのだろう。と今はわかります。

 

結果!そのPWで上手に打つことができました。

 

イメージ通りにヒットしたボールは、ピン手前1.8mで急速にスピードダウンして止まります。後で録画を見ても選手全員が果てしなくショートしています。この最終グリーンだけかなり重い状態だったようです。

 

さて、上りの重い1.8mのパーパット。

 

 どうしたの ?! ってくらい強打してしまいます。1.8mを4mくらい打った感覚です。

自分には不安や恐怖は一切なく、「たのむぞ入ってくれよ~。」くらいの心境です。

 

脳や身体が反応しているのは全て無意識の部分なんです。

13番ではドン!と身体を止められた感じでした。

この18番は他人が打ったって感覚ですかね、、。

 

「グリーンが重かった」のと「カップのど真ん中から」が重なってラッキーに向こうの壁に当たりカップインしてくれました。

 

壁ドン。

 

TV中継では、競技者たちがショートしまくりで苦労しているグリーンなので、僕の強打に解説者は、「上手いパットですね~!」って。笑笑

 

パーです。汗

 

はじめて自分の身体をコントロールできない。そんなことを味わったのがこの試合でした。

 

もちろん、ゴルフや私生活でもこんなに緊張したことがなかった僕は、重い通りに身体って動かんくなるんやなー。

 

パーパット入ってよかったわ。

くらいの思考でホールアウトします。なにせ初経験ですから。

 

これが深いトンネルの入り口でした・・・・。

 

大会の結果は142ストローク(71・71)。2アンダーパー。アマチュア2位。

幸運に恵まれながらですが、よく頑張ったと思います。[emoji:335]

ベストアマは140ストローク(69・71)。4アンダーパー。

この大会での142ストロークは限界でしたし、素直にベストアマの選手を讃えられました。

 

前記事にも書きました。

この試合を基点として、ボギーを打ってはならない。~をしたらいけない。ミスショットは許されない。こんな考え方のゴルフにどっぷり自分を追い込んで行きます。加えて、身体やメンタルのケアは一切せずに「技」だけを追及していくんです。

 

同年、富山国体三重県代表に選出されるなど、順調な競技ゴルフ人生を歩んでいきます。しかし2年後とうとうその時が訪れます。2002年中部アマチュア選手権で腰を痛めます。この時は疲れからくるギックリ腰でした。同時に椎間板ヘルニアと診断されます。

かなり疲れも溜めていました。

身体のケアもしない。

トレーニングもしない。

メンタルトレーニングなんか頭の隅にもありません。

身体も心も故障して当然なんですよね。

 

3日間点滴されながら寝たきりで入院。

2週間は寝返りもツライ状態でした。

日を追うごとに少しずつ良くなりましたが、

こんな状態で3カ月後の2002内閣総理大臣杯 日本社会人選手権の予選も兼ねている、

中部社会人選手権に強行出場します。

カート搭乗可能ということで出場を決めたのですが、無理やったら棄権しよう。くらいのノリでした。

 

 

あらゆる痛止めの薬を挿して飲んで出場しました。

 

 

優勝するんですよね。笑

 

 

ゴルフも人生も何があるかわかりません。

でも、参加したから優勝できたのは間違いなさそうです。

 

一昨年(2001年)、この試合は大差のトップを走っていたにもかかわらず台風の影響で短縮競技になり優勝を逃した悔しい大会でした。だからゴルフの神様が与えてくれたのかなと思っています。

痛み止めの効果もあり、アウトを3アンダーでターンします。が12番ショートホールをダブルボギーとし、1アンダーに落とします。

その後はもがき苦しみながら1アンダーをキープしたままホールアウトし、優勝という結果なんですが、この大会で本当に不思議な行動をします。

ダブルボギーを打った次の13番以降、歩んできたゴルフ人生でパターのグリップ(握り方)なんか変えたことないし、変えたいと思ったこともないのに、パターのグリップを悩み出します。競技中に握り方を悩みはじめたのです笑。

実際、握り方を変えて2回打ちました。

マジなんです。

2本とも上りのバーディーパット。

どんなグリップで打ったかというと。

 

 

クロウグリップ。

 

 

今でさえ、クロスハンドグリップとともにメジャーなグリップになったが、15年前はまだ超マイナーなグリップ。

PGAのクリス・ディマルコ選手が活躍してクロウ(カラスのくちばし)と名付けられた握り方。

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クリス・ディマルコ 

2002フェニックスオープン優勝。2005マスターズ2位。タイガーウッズにプレイオフで敗れる。ツアー通算4勝

 

 

 このとき、

 

打てない。動かない。何か失敗する。

 

という無意識が溢れ出たんだと考えられます。

マチュアがバックナインの中盤までアンダーパーをキープしながら試合をする展開はそうそうありません。

このままスコアをキープしたまま絶対に終えたい。その強い思いしかありませんでした。

パターが一番自信のあったクラブ。

一番自信のあったものを脳はこのままでは打てなくなるよ。って身体に指令を出していたんですね。だからグリップを無意識が変えさせた。

 

不思議です。

 

でも本当。

 

現在は長尺パターしか競技では持てなくなりました。

上りの長い距離のパッティングにたいして自分は起因するようです。

強く打つことにたいして特に症状がでやすいんですね。

 

朝のハーフは棄権する可能性もあるなか、薬を飲んで振れる振れると喜びながら3アンダー。

ところが、優勝あるんちゃうか?とスケベ心に火が付いた瞬間にダブルボギー。

まだ可能性はある。

でももうオーバーはできない。

これに似た体験はゴルファーならありますよね。

今日は100を切るチャンス ! あの人に勝ちたい負けたくない ! コンペでいいスコアを出したい ! 上がり3ホール頑張れば70台 ! ベスト更新かも ! 

 

こんな時、いつも僕は。

 

ボギーは打てない。ミスショットは許されない。

 

失敗してしまう自分を責める。

 

当然こんな感じの思考でした。

 

向上心が強くていいことなんですが、この考え方に片寄ると非常に危険なんです。

 

現在の僕はこう考えます。

1アンダーをキープするには。

残り6ホールに対しての作戦を具体化して、実行するようにします。

もうボギーは打てない!ミスできない!

ではなくて。

13番をバーディーにできないだろうか。

バーディーを狙うルートに打ちたいボールを放とうと具体化に努力します。

打ち下ろしのティーショットをドライバーで低目に打ち、左ピンに対して右サイドがベスト。打ち上げの残り距離は130y以内まで運ぶ。

これを実行に移します。

低い弾道を打つためには短く持ち、ヘッドスピードを抑えて腰を切ることを忘れずに。そして右バンカーからフック目で狙うこと。このようにスコアでしかなかった意識をワンショットへの意識に変換させて実行していきます。

もちろんミスはするし、ボギーはダメだいう感情を抑えられない時もあります。

しかし、このように意識して具体化し、実行することで身体の中から無意識が溢れ出してくるイップス症状は間違いなく薄れます。

 

これは次回ゆっくり説明することにします。

 

しかし、この大会の直後に限界が来ます。

秋頃からクラブが振れないほどの腰の痛みに襲われ、さっぱりゴルフができなくなります。その間、治療に2年超を要しました。

徐々に回復し、ようやく振れるようになった2年半後に待っていたのは受け入れ難い現実でした。

 

今回はここまで。

 

次回、ワーストスコア108ストロークを記録。

イップスだけじゃない、パニック障害まで引き起こします。

お楽しみに。

 

 

長文拝読ありがとうございました。

 

 

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【プロフィール】

伊藤 源太

1964年生まれ

三重県志摩市出身

三重県水産高等学校漁業科卒業

Pearl Association of Japan

一般社団法人 日本真珠協会

代表理事

日本が誇る真珠ブランドの発展と世界発信に活動しています。

 

 

【ゴルフ主歴】

富山国体 三重県代表

三重県アマ男子チャンピオンズカップ 優勝

PGA中部フィランスロピーダブルス 優勝

中部社会人ゴルフ選手権 優勝

20012010  地域ジュニアゴルファー育成会・地元高等学校指導など、ボランティア講師を歴任。

 

 

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Genta Itoh